2008年4月30日水曜日

俺の回想録 ≪Part38:時代の変化≫_Change of the times_

今日は、私がブログPart1~前回のPart37まで”俺の回想録”と題して記載してきた事柄の総集編として、自分が生きてきた社会の環境変化について思い付くままに書いてみようと思います。
そして今回で”俺の回想録”_reminiscences_は終わりにして、次回からは”日々の暮し”_Daily_Living_ と題して、私の現在の生活_Life_において見た事、知った事、感動した事、怒った事などを書きたいと考えています。
それでは、私の回想録_reminiscences_の総集編に入ります。
私が住んでいた1955年頃の静岡の田舎町では、国道はコンクリート舗装されていましたが、その他の道路は砂利道で舗装されていませんでした。
自動車も少なく、殆どが作業用の車でトラックやオート三輪車で乗用車は走っていませんでした。
また、人々の移動はローカルバスを利用するか自転車でした。道路は、自動車が走り去った後には砂埃が舞い上がったものです。
また、家の周辺には田んぼが広がり農家の作業に牛や馬が使われていました。
夏の夜には、どこにでも蛍の飛んでいるのが見られました。
住宅の外壁は、木の板貼りか、トタン張りが殆どで、各家の台所には釜戸があり薪でご飯を炊いていました。
水道設備は無く、各家庭ではポンプか井戸で水を汲み上げていました。
当時は、暮しにおいて経済・物資共に現代より貧しかったけれども生活ペースが遅くて、人々は伸のびと暮らしていたように私は思います。
そして、現代のように生活ペースや変化が早くなったのは、自動車が普及した事が基因になっていると考えます。
道路は、「砂利道」⇒「タール舗装(簡易舗装)」⇒「アスファルト舗装」へと変わりました。
私は、コンクリート舗装された国道をバスに乗って通ると、舗装の継目でゴトン、ゴトンと音がしたのを覚えています。
次に、服装の変化ですが一般には人々の衣類が高級品を着れるようになったのですが、私は一般家庭のお母さんの姿も変化して来たと思います。
それは、私達が子供の頃”お母さんの姿”は着物の上に割烹衣を着て、頭に手ぬぐいで姉さんかぶりをした姿です。それが、スカートにエプロン姿 ⇒ Gパン姿 に変わったのです。
また、1960年頃までは一般家庭で電化製品_electric appliance_と言われるものは”ラジオ”くらいしかありませんでした。昔の電気屋さん_Electricity shop_は、電球とラジオの販売及び照明の配線工事が主な仕事でした。
人々は、”電気屋さん_Electricity shop_”のことを”ラジオ屋さん”とも呼んでいました。
私は中学生の頃、お小遣いでラジオ_radio_の部品を購入しては、ラジオを組み立てた事があります。
ラジオも「鉱石ラジオ」から⇒「ゲルマニュウムラジオ」⇒「トランジスタラジオ」⇒「真空管ラジオ」⇒「ICラジオ」へと変化して性能が向上していきました。
次に、1965年頃までは学校で配る「お知らせ」や「テスト」などのプリントは、先生方の手でガリ版印刷されたものでした。
それが、今ではワープロ印刷に変わったのです。
私も小・中学生の時に、先生の手伝いをして手が黒インクに染まった事を憶えています。
以上の様に、変化して来た物を挙げれば限がありません。
むしろ、変化して無い物を探す方が難しいのです。
私は、世の中が経済的にも、物質的にも豊かになって人間は本当に幸福になったのだろうか?と疑問に感じるのです。
1960年代は1ドル=360円の時代で、一般の人々は経済的に豊かではなかったのですが、優しさと気配りの心を持って周りの人と助け合って生活をしていたように思います。
社会全体が貧しかったので、個人が貧しさを感じる事もなく、貧しさゆえに夢は多く持てた時代でもあったように思います。
現代は、経済的にも、物質的にも豊かになり生活も便利になりました。
そして、周りの人からの助けや気配りの心も、そんなに必要とはしなくなりました。
私は、世の中が便利になった分だけ人々から夢と感動が消えて無くなったと考えるのです。
人の幸福は、経済的・物質的な豊かさ、生活の便利さ等では無いと思います。
人は、いかなる環境であっても、その時の幸福感の基準を何処に置くかで感じ方が異なると思うのです。ですから、「昔より現代の方が幸福だ!」とか、「いや昔の方が幸福だ!」とは一概に言えないと思います。
私は、「人間は生まれたらその環境の中で生き抜くしかない。また、幸福になる(感じる)のは、その人の気持ち次第である」と、自分の考えを記して、この回想録_reminiscences_の最後の言葉とします。
次回からは、タイトル: 日々の暮し_Daily_Living_ の報告になります。

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