2008年4月7日月曜日

俺の回想録 ≪Part24:母からの手紙≫_Reminiscences_Letter_mother_

今日は、前回に続く「家族愛」の話になりますが、私の学生生活も2年目に入り卒業の年になります。
同じアパートの住人で、私と友達になった「遠山君」は卒業して故郷に帰り、「長田さん」は別のアパートへ引越してしまい、学校以外では常に私1人の生活になりました。
しかし、私には孤独感はありませんでした。と言うよりも、孤独を感じている余裕が無かったのです。
学校の授業が終わると、直ぐに自分のアパートへ帰り部屋で課題の処理に追われ、日曜日も無い毎日だったのです。
そんな時でした、私が学校から帰ると郵便受けに1通の封書が入っていたのです。差出人には、母の名前が書かれていたのです。_Letter_mother_
私は、その時27歳まで身内から手紙をもらった事も、出した事も無かったのです。
手紙の内容は、「元気でやっているか?」「ちゃんと御飯を食べているか?」などに実家の近況報告が加わり便箋3枚に書かれていました。
私は、手紙を読み終えた時に”親の存在を再認識”させられたような、この年齢になっても”親に心配させている自分を許せない”そんな、やりきれない気持ちになったのです。
私は、自分の書いた字がへたくそで嫌いでしたから、手紙だと母が字を見てガッカリするのではないかと思い、返事は電話にしました。
現在まで、身内からの手紙は後にも先にも”この時だけ”になっています。今は、「一度位は書いてみても良かったのではないか」と思っています。
私が、社会人から学生になって思った事、感じた事があります。
それは、私の勝手な解釈かも知れませんが”学生は、ごく恵まれた状態の者である”と思ったのです。
アルバイトをしながらの学生は別ですが、一般に”学生は働かないで、お金を払って勉強している”のですが、同じ年齢だと”社会人で働いてお金を稼いでいる”のです。
この差は出費(マイナス)と収入(プラス)で倍の違いがあるのです。
また、私は全日制の学生でしたが学校には夜間部もあり、私達昼間の学生が下校していると校舎に明かりが灯り夜間部の生徒達が登校して来るのです。
私が、下校の遅い日に校舎の明かりの中で勉強している学生の姿を見た時に思ったのですが世の中には、「昼間働いて、夜は一生懸命に勉強している人達が大勢いる」、この人達のように日々努力している人としない人では日々の差は小さくても、時間を経た将来においては大差が付いてしまうのだろうと思いました。
そして、私自身はそんなに努力しては来なかったので「何か恐ろしい」ような気持ちになったのです。
人は、日々の生活にただ押し流されているのではなく、知らないだけで、多くの人は日々努力して生きているいんですね。
人間は、常に前向きな気持ちで生きる事が大切なんで、私も少しでもそう生きたいと思います。
今日のお話しは、ココまでとします。
次回のブログは、Part25: 学生一人旅_traveling alone_ のお話しです。

0 件のコメント: