2008年3月26日水曜日

俺の回想録 ≪Part15:思い出のサイクリング≫_Reminiscences_Memory_Cycling_

今日は、私が高校時代に経験した中で最も記憶に残っているサイクリング_memory_cycling_のお話しをします。
私には、高校生になってクラスの中で特に仲の良かった友達が2人いました。
一人は「大場君」と言い、彼は私と同じ中学校の出身でしたが、中学時代はお互い顔は知ってはいましたが、クラスが異なり、お互い話もした事が無く親しくなかったのです。
しかし、高校生になって同じクラス、同じ中学校、お互い自転車通学なので、朝は別々の登校でしたが帰りはいつも一緒に帰る仲だったのです。
そして、もう一人が「高橋君」です。彼は隣町の中学校の出身で、やはり自転車通学でした。
私達の高校では、体育の時間に柔道を習う時間が設けられていました。ある日、体育の時に私の練習相手が彼になったのです。彼は、中学生の時から柔道を習っていて、私より背が低いのですが、彼におもいっきり投げられたのです。
彼は、「手加減もしないで本気に投げてしまって済まん」と言って、私に詫びたのです。
それからは、何故か?練習で彼と組むのが多くなったのです。私は、彼から技のかけ方を習いました。 そして、彼が時々日曜日に私の家に遊びに来るようになり、私も彼の家に行ったりする仲になったのです。
私は、特に自転車が好きと言うわけではないのですが、あれは高校2年の夏休みのことでした。
私と、大場君と高橋君の3人が集まった時に、大場君が「夏休みの思い出に3人でサイクリングに行かないか?」と提案したのです。私は「いいね、いいね~」、高橋君「行こう、行こう」となって、サイクリングに行く事になったのです。
行き先は、「伊豆一週を2泊3日で走破」、「予算は一人2,000円」、「宿泊はテントが無いのでお寺かどこかに泊めてもらう」、「出発は3日後の朝9時に大場君の家に集合」、という事に決まったのです。
大人になった今、思えば何とムチャな計画ですが、その時の私達はできると簡単に考えて行動したのです。 _cycling_
出発の朝、高橋君が15分遅れて来たので、9時15分に出発しました。
私達3人は、国道の端を縦に一列となって走りました。出発して、40分後に第一の難関である宇津ノ谷トンネル(全長500m程)に入ったのですが、中は自動車の排気ガスが充満していて、真ん中付近に来た時には息ができない程で、気が遠くなる様な感じになりました。
どうにか、3人がトンネルを抜け出た所で一息付いたのですが、みんなの顔に黒いススが汗で流れていたのを覚えています。
その後は、トンネルも無く順調に走りました。走っていると、対向して来る同じサイクリングの人達が私達に手を上げるのです。
私達は、長距離のサイクリングは初めてで何も知らなかったのです。「何だろう?」と疑問に思って走りました。
そして途中、冨士川を過ぎた所のお店で小休止して、当時飲み物のコーラが出始めた時で、私達はその場所で初めてコーラを飲みました。
私達3人の初めてコーラを飲んだ感想は、大場君「ウメ~大人の味だ」、高橋君「何か複雑な味だな~」、そして私は「薬臭い味だ、サイダーの方が好きだな」でした。
私達が休憩していると、次々に人が店にやって来ました。その中には、サイクリングの人などもいて、一人の方が「君達もサイクリングか?」と聞いてきたのです。
私は、「そうです」と答えて、その方に聞いてみました「私達が走っていると、対向して来るサイクリングの人は、みな私達に手を上げてくれるのはなぜですか?」答えは、「それはサイクリングのマナーで頑張っている相手への挨拶と励ましなんだよ」と教えてくれました。
私達は、休憩を終わりにして出発しました。
休憩後は、対向して来るサイクリングの人へ、先ほど覚えた手を上げる挨拶をしながらペダルも軽く順調に進みました。
その日、午後3時半頃には伊豆西海岸の「立保」と言う漁村に着いたのです。走行距離は80km程になります。
私達は、村の入口に立っている火の見櫓の下で休んでいると、地元の青年団の人が近づいて来て、私達に「君らは何処から来たんや?、サイクリングか?」と聞かれ、私達はそれぞれの住所とサイクリングの予定を話しました。
そしたら、「この先は、海岸沿いの山道で民家も無いから、途中で夜になってしまうぞ。君らは、今夜の寝泊りする場所はあるのか?」と言われ、私達3人は「今日は、ココの海岸で野宿して、明日の朝ココから出発しようか?」と相談をしていたら、「今夜、青年団が公会堂に集まるから公会堂に泊めてやるョ」と言ってくれたのです。
私達は、この言葉に甘えて公会堂に泊めて頂く事にしました。夜になるまで海岸を散歩したりして時を過ごし、夜に公会堂に行ったのです。
青年団の方達は、7人でスルメを齧りながら酒を飲んだり歌ったりしていました。
私達が入っていくと、「さあ、上がれ上がれ」と言ってくれて、みんなの端に「おむすび」まで用意してくれてありました。
その夜に、私達は大失敗を犯してしまったのです。
今日は、ココまでにします。
この続きは、次回のブログPart16: サイクリングでの失敗_cycling_Failure_ をお話しします。

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